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静岡県立沼津工業高等学校 工事現場体験研修会を開催

技士会 沼津・三島地区 西村保徳

令和4年5月19日、県立沼津工業高等学校建築科、都市環境科の生徒70名を対象とした工事現場体験研修を開催しました。
 開催経緯は、令和3年度 沼津工業高等学校普通教室棟新築他工事を三島地区の業者が受注し、発注者(静岡県)からの要望、「教材(職場体験)が校舎内で体験できる絶好の機会なので実現させたい」「社会インフラの意義・やりがい・魅力を伝えたい」および、受注会社の「生徒の職業選択に魅力ある建設業を加えてもらいたい」との志に賛同し静岡県技士会として協力致しました。
 工事(研修会)箇所が沼津地区である事より、沼津・三島地区合同で開催させて頂きました。
 研修は下記の通り実施しました。

1. 開催日及び会場

令和4年5月19日(木) 4時限〜6時限(12:25〜15:15)

2. 場所

沼津工業高等学校 校舎棟新築工事現場及び不撓館

3. 出席者

建築科2年21名、建築科3年27名、都市環境科2年18名

4. 主催

静岡県及び、静岡県土木施工管理技士会(沼津・三島地区)合同主催
協賛:山本建設(株)、(株)建設システム、コマツカスタマーサポート(株)、(株)新光重機土木

5. 研修内容

  • 座 学

    建築の仕事・やりがい・魅力

    静岡県 交通基盤部 建築管理局 建築企画課 冨加見 俊一郎

    地元建設会社に就職した当校卒業生および、女性職員の体験談

    静岡県技士会 沼津地区 岳南建設(株) 長島 貫太
    (株)オサコー建設 朝倉 亜美
    (株)室伏組 中山 千幸
    三島地区 山本建設(株) 鈴木 浩輝

    「測量の昔、現状、未来」3Dを使用した現場管理について

    (株)建設システム 小野塚 政人
  • 現場実習

    司会 三島地区 佐野 竜司

    建物土工(根切り)について、3次元データの説明をし、ICT機械にて体験実習を行う。(20分)

    コマツカスタマーサポート(株) 木内 洋平
    (建機操作:(株)新光重機土木)

    現地の出来形などを、レーザースキャナ、快速ナビを用いて測定管理する。(2班程度に分かれて実施)

    (株)建設システム 石川 弘道・清野 容子・佐藤 祐公
    静岡県技士会 土屋 英和・波多野 実・後藤 剛彦

開会式の様子(主催者挨拶をする佐野常務理事)

座学研修状況

座学講師 (株)オサコー建設 朝倉 亜美さん(左)
岳南建設(株) 長島 貫太さん(右手前)
山本建設(株) 鈴木 浩輝さん(右奥)
(株)建設システム 小野塚 政人氏(中央)
職場体験発表 「測量の昔、現状、未来」

現場実習状況

ICT建設機械 体験状況

講習修了時に生徒にアンケートを行いました。
大変うれしい感想が多かったので一部をご紹介します。

座学研修について生徒の感想

  • 色々な進路先や仕事の内容などが分かったのでよかったです。
  • バーチャルの世界で新校舎を体験できるのがすごかったです。
  • バーチャルの世界で新校舎を体験できるのがすごかったです。
  • 建築関係の仕事の事を現場に実際に行っている人から聞けることはあまりないので、良かったです。
  • 測量が機械を使って少しずつ測っていたのに対して、ドローンを利用して測量をするのは便利だと思いました。
    これに限らず、色んなことがスムーズに効率よくなっているので、ただただ感心しました。
  • この業種で将来働きたいと思いました。
  • 元沼工生人達の体験談を聞いていてその人達は、皆仕事に生きがいを持っているようにみえた。
  • 失敗談を聞けたことで、みんな失敗があるのだと少し安心できた。
  • 実際に職についてみての苦労や感想などを実際に聞けたのが良かった、入社一年目でもいろいろな仕事に携わっていたのがおどろいた。
  • 新校舎がもっとたのしみになったし卒業してからどんな仕事をするのか知れてよかった。
  • 自分が今後就職したうえで覚えておいた方が良いことや意識した方が良いことなので実際に現場の人の話を聞けたことでとてもためになりました。
  • 現役の方々の意見や情報がもらえてとても役に立ちました。一つ一つの作業に責任がともないとても大事だということがわかった。

現場実習について生徒の感想

  • 現場は暑くて大変そうでした。それにICT機械で今まで大変だったこともとても楽にできていてすごいなと思いました。
  • 最新の機械や技術が聞けて良かったです。将来自分が使うかもしれない機械なので興味がわきました。
  • ICT機械で、思っていた現場とは全然ちがって力がなくてもできる作業が多そうでいいなと思いました。高価な物があって驚きました。
  • 最新の技術に触れることができた。人が測ることなく測量ができることとても便利だと思った。
  • 普段見ることのできない機器や術技をみることができてよかった。ICT化が進んでいて、イメージしていた施工方法と違って割と誰でもできそうだなと思った。
  • ICTや測量など今後使っていくだろうという技術を目の前でみて、体験できてよかった。
  • 建物の完成後や躯体を作っている所は見たことがあったが、杭や根切工事などの地下の作業を実際に見学することができてとても勉強になりました。
  • 3Dレーザースキャナなどを実際にさわらせてもらって、自分達も実習でレベルなどを使うが全然効率がちがった。3D化されることによって、自分でも想像がしやすい。
  • 普段見られない物を近くで見学できておもしろかったです。技術の発展により一人での測量や、重機を簡単にあつかえるようになっていてびっくりしました。
  • 現場に入って近くで見たことがなかったのでとてもいい機会でした。知らない測量も見られ、いい体験でした。
  • 現場実習では、普段見ることができない器具や器械を見せて頂きすごく興味がわきました。ありがとうございました。

おわりに

今回、静岡県と合同で研修会を開催いたしました。また、静岡県技士会としては  沼津・三島地区合同での開催とさせて頂きました。先生方を始め、関係者の皆様方には深く御礼申し上げます。上記生徒の感想からも、とても有意義な研修会であったと考えます。
 建設業のイメージアップ、生徒たちの就職選択に繋がったと感じました。
 今後も建設業の魅力を伝えていきたいと思いました。

静岡新聞 掲載記事

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