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「ICTと3D-CADの魅力」研修会を開催

技士会 三島地区 西村保徳

令和5年10月27日、「ICTと3D-CADの魅力」研修会を三島建設業協会土木災害委員会・土木施工管理技士会三島地区合同で開催しました。
 開催の背景には、当協会・地区に所属している若手技術者の成長が地元企業の継続と発展に欠かせないと痛感している方々が、所属会社・受発注者関係なく地元企業のレベル(スキル)を底上げしたいとの考えに協賛し、協会及び技士会三島地区として、今後のICT活用を踏まえた土木技術の発展に向けて取り組んでいこうと考え、この研修会が実現致しました。
 講師は技士会三島地区に所属している小野建設(株)の中村部長様に担当していただきました。
 研修概要は、建設業界におけるICT(情報通信技術)と3D-CAD(3次元コンピュータ支援設計)の重要性と活用方法に焦点を当て、ICTと3D-CADがもたらす新たな可能性と効果について学び、土木プロジェクトの効率化と品質向上に向けたスキルを共に育むことを目的としました。
 地区若手技術者44名と静岡県沼津土木事務所から若手4名(修善寺支所含む)の方々が参加しました。

建設業に活用されている汎用3Dソフトウェア「Sketch Up Pro」を中心とし、線形・座標の紐づけ等の基本操作を説明。プラグインを活用した堰堤工事のコンクリート打設ブロック管理、BOX カルバートの鉄筋加工や数量、施工単価等の実践・活用事例を基に施工プロセスの効率化について細かく丁寧に説明頂きました。

【空間イメージでのモデルの描き方や数量算出と積算算出についての資料】
【座標設定、登録方法についての説明資料】
【実践・活用事例】

講師の中村氏が施工した現場や、所属会社で受注した物件の作成事例を基に説明を頂きました。身近な施工場所の為、参加者は実際の構造物と対比し易かったと感じています。また、十数年前から3D技術を活用していた事に大変驚いていました。最近作成した物件ではメタバースを活用し、将来的なコミュニティ施設の提供や3D現場臨場の可能性についてもお話頂きました。

【3D-CADの作成事例】
【メタバース活用事例】

災害復旧の活用事例として、技術支援に使用した3Dデータ(伊豆山 土石流災害復旧支援活動)を基にお話しいただきました。3D化する事により仮設道路の設置や撤去方法、施工性、安全性などが可視化でき設計の妥当性がより判断しやすい事を説明いただきました。

講習修了時にアンケートを実施しました。
大変興味深い意見が多かったので一部をご紹介します。

講習内容についての意見・感想

  • スケッチアップを使用することにより、いろいろな角度から現場を見ることができ、現場の施工完成のイメージが容易で、スムーズな施工をすることができることがわかった。
  • ICT活用工事が自社でも増えてきているので、3D-CADの知識を身につけ、自分の現場でも活用できるよう精進したい。
  • 3D-CADであそこまでリアルに作ることができることに驚いた。
  • 今回の講習を通して、初めてSketch up Proというものを知りました。もう少し早く知ることができていれば活用できそうな現場があったなと感じました。創意工夫にも繋げることができそうなので前向きな検討をして、活用していこうと思います。
  • 現場での3Dの活用方法を知れた、現在行なっている現場で使用したいと思った。
  • 3Dで分かりやすく初見の現場説明に最適であると思った。
  • 3Dを活用していくことにより、技術力向上や現場員への説明等メリットな点が多いため、理解を深め活用していきたい。
  • 3D-CADについては、資料や雑誌等で把握していたが、実際の現場で、直に手を動かして、3D-CADを活用している御本人から話を聞けたのは大変貴重な体験でした。各種の事例を提示していただき、それぞれの場面で3D-CADを使用するメリットが数多く聞けたことは今後のCIM進に向け、有効なことだと思いました。
  • 発注者として参加させて頂きました。ありがとうございました。3Dモデルを作るだけでなく、付加情報を与えることによって数量や概算金額を把握できるのが効率化につながると思いました。また、経験が不足している私たち若い技師は3Dにすることによって問題や仮設工法など理解し、手戻りが減ると思いました。また、3D-CADの画面を実際に見ることができ、自分の現場を3D化で作りたいと思いました。
  • 3D化することにより若者はイメージしやすくなると思う。特に、切土、盛土などは イメージし憎いので3D化されると分かりやすい。点群と合わせることで現場に行かなくても同じレベルでイメージがわくので会議なども有効に進められる。
  • 図面を3D化することにより、現場の「見える化」が実現できることが改めてわかりました。
  • 3D-CADを活用して現場ハザードマップや協議資料のような簡単なところから利用していきたいと思った。3D-CADの活用方法として参考になった。
  • 10年以上前から2Dではなく3D現場を考えようとしていたことに驚きました。今回メインで説明されていたのがスケッチアップでしたので私も利用してみて、3Dデータ作成に挑戦してみようと思います。
  • 3D-CADを活用することで工事の積算や数量を求められることが画期的で良いと思った。またイメージがつきやすく今後に役立つと思った。
  • どれもすばらしい3Dデータを見せてもらったが、あまりにも作りこまれたデータで出来るかどうか不安になった。
  • 測量や3D-CAD等の知識をわかりやすく学ぶことができた。発注者の方への照査等での説明時にPDFで資料を用意するときに3Dの強みを出せる資料の作り方等を知りたかった。
  • 現在、ICT工事をやっているのでとても勉強になった。当社では使用していないソフトだったので違うソフトを見て学ぶことができて良かった。
  • 普段使わない3D-CADがどのようなことができるのか分かった。これから3D-CADが使用できそうなことがあれば積極的に使っていきたい。
  • 良い。等高線から3Dモデルが作成可能(平面図、横断図などから)石積の断面図をスケッチアップで書くことにより胴込、裏込の数量など確認しやすくなる。非常に勉強になった。
  • スケッチアップに特化した説明でしたが中村部長の熱意は充分伝わり、自分がそこまでのレベルに達することが出来るのか、また少しでも近づきたいと思う。実際の現場を3D化して説明してもらいとても参考になりおもしろいと思った。

今後技術研修会で受けたい内容についての要望

  • 3D-CADの体験
  • ICT施工による舗装
  • Sketchupの使用方法を図面の入れ方等を詳しく教えていただきたい。
  • ドローンを使った技術
  • メタバース×現場の作成
  • 積算について(初歩的なことから)
  • 新技術活用例
  • BIM/CIMについて、DX大賞受賞企業の取り組み内容 各会社の建設DXについての取り組み内容の紹介
  • 私は発注者の立場ですが、設計等の仮設工法と実際の現場との差異を少なくしたい。そのアドバイスが欲しいと思います。
  • マシンコントロール、マシンガイダンス等、現場における実践的なICT施工
  • 技術面とは異なるが「働き方改革」について。
  • 3次元設計データ作成の勉強会
  • パソコン教室を開いてほしい。他会社の現場でも、色々教えて欲しい。
  • 机上だけでなく、現場見学会等も合わせて行うと効果が増すと思います。
  • NETIS等の当地区工事に役立つ工法等の研修会
  • ICT・3D-CAD第2弾をお願いします。
  • 各社の取り組みについて聞いてみたいと思います.

ICT活用技術等に関する勉強会の開催についての意見

  • 3D-CADの実践があれば積極的に参加したい。
  • 最新の技術を学ぶことができスキルアップにつながっている。
  • 今後も続けてもらいICTを良く知りたい。
  • 普段は、現場で経験したことに対して、知識を深めることが多いので、このような時間、機会を通して、今までとはより一層ランクアップした知識を身につけられると思うので、ぜひこれからもよろしくお願いします。
  • 定期的に行なってほしい。
  • 他社で行なっている工夫、内容を知ることができて勉強になった、3Dを今後使用していきたいと思う。
  • 今後ICTや3D等の技術が増えていくと思うため、勉強会といった学ぶ機会の提供は良いことだと思う。
  • 協会だけでなくコンサルタントにも勉強会のお誘いをお願いしたいです。
  • 様々な利用方法があることを知れて勉強になりました。次回があれば参加したいと思います。
  • 今後も、色々なバージョンでの開催をお願いします。
  • 現場ベースで今使っている技術のより進んだ活用法を知ることが出来たため、とてもよかった。
  • 勉強になるためもっと開催してもらいたい。
  • ICTと3D-CADについて理解したいので今後とも定期的な開催をお願いします。
  • ICTの勉強会は必要である。日々技術が進化していくので定期的に開催したらよいと思う。
  • ICTに関する勉強会開催を求む!
  • ICTの初歩的な所から細かいことまで知りたい。どう使用するのか、どの機械が使えるのか、こんなこともできるなど。
  • 必ず必要とされる技術であると思います。勉強会を通じて取り組む姿勢がもてれば良いかと思います。

以上、沢山の意見や要望により、この研修がとても有意義であった事を実感しています。また、土木技術者としてICTと3D-CADは未来の発展において不可欠なツールであることを再認識致しました。
 今後も日々進歩するICT活用技術に対して、勉強会などを積極的に支援していきたいと思います。

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