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太田川ダム本体工事概要

太田川ダム本体工事概要
太田川ダム
太田川ダム
富国有徳 創知協働 しずおかの挑戦 静岡県 太田川ダム建設事務所


太田川の概要

太田川は周智郡森町の大日山に源を発しています。途中で支川の三倉川や原野谷川を合流し遠州灘に注いでいます。

地域の特徴
  • 流域面積488平方キロメートル、流路延長44kmで二級河川では県下第2位です。
  • 流域には磐田市、掛川市、袋井市、浜松市、菊川市、森町の5市1町があります。
  • 中東遠地域の母なる川で34万人が住んでいます。

治水の歴史

  • 大正15年から改修工事が始まりました。
  • 昭和27年から中小河川改修事業による本格改修が行われています。
  • 昭和49年の七夕豪雨により大災害をうけました。
  • 抜本的治水対策として河川改修とあわせてダムによる洪水調節を採択しました。

利水の歴史

  • 古来から太田川の水は灌漑用水などに利用されています。
  • 遠州地域の水道用水として利用しています。

このように、太田川の歴史は古く、治水、利水の重要性は増しており、ダムの早期完成が望まれています。(ダムの予備調査・・・昭和55年度開始、実地計画調査・・・昭和61年度採択、建設工事・・・平成元年度採択)

太田川流域図
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ダムサイト 上流 中流
ダムサイト 上流 中流
市場橋(利水基準点)
豊浜(治水基準点)
市場橋(利水基準点)
豊浜(治水基準点)

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ダムの目的

洪水調整

台風や梅雨による洪水を一時的にダムにため、洪水による災害を軽減します。

この計画では、ダムの上流から毎秒550立方メートル/sの水が流れてきた時に、そのダムにため、毎秒200立方メートル/sに減少させて下流に流します。

流水の正常な機能の維持

太田川に水がないとき、ダムに貯えた水を少しずつ流し、農業用水として使用したり、いつも水のあるうるおいのある川にします。

水道用水

遠州地域(浜松市、袋井市、湖西市、森町など6市町)に水道用水を供給するため、新たに56,500立方メートル/日(0.654立方メートル/s)の水を太田川から取水できるよう、ダムの水を流します。

水道用水給水区域
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洪水被害の状況
河川の利用
水道用水
洪水被害の状況
河川の利用
水道用水

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ダムの工事の進め方

ダム本体工事は、太田川の流れを迂回する仮排水トンネル(転流工)から着手しました。その次に、掘削工を行った後、基盤処理、コンクリート打設を行う堤体工を実地しています。

また、コンクリート打設にあわせ、原石採取・骨材製造を行っています。

平成20年10月からの試験湛水を経て、平成21年4月に、ダム運用開始の予定です。

なお、工事の施工に当たっては環境対策に努め、コスト縮減を図るよう進めていきます。

太田川ダム工程
付替道路 左岸掘削開始 起工式 H14.10
付替道路 左岸掘削開始 起工式 H14.10
地盤検査 転流式 コンクリート初打節
地盤検査 転流式 コンクリート初打節
H18.3

工事の工程

工事の工程 図
太田川ダム1
太田川ダム2
H19年10月12日現在

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