一般社団法人静岡県土木施工管理技士会

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平成20年度農林工事の質問・要望への回答

1.土木工事成績評価要領の運用について (工事検査室)

(質問) No.1

照査の結果、監督員に設計通りにいかないことを説明、検討をお願いしても図面通り施工するよう指示された。現場も見てもらえず評価では図面通りになっていないということで評点を下げられた。現状を理解していただきたい。

(回答) No.1

「設計のとおりにできない理由」を明確にして担当又は主任、総括監督員とよく協議するようにして下さい。

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2.仕様書等の運用について (工事検査室)

(質問) No.2

コンクリート路面工の目地板設置位置を内規(4.5m以内)で決めてあるようですが、仕様書には記述がないので、特記仕様書に記載していただきたい。

(回答) No.2

今後、特記仕様書や図面等の設計図書に目地間隔を明示し、契約内容を明確化するよう指導します。

(質問) No.3

特記仕様書を、設計図書に添付していただきたい。

(回答) No.3

同上。

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3.設計内容について (工事検査室)

(1)当初設計について

(質問) No.4

林道工事の補強土壁工が同一現場で異なる材料で設計されている。同一材料での設計でお願いしたい。また、協議による変更は可能でしょうか。

(回答) No.4

県では、平成19年度から、施工途中のものを除き、同一工区では同一材料による設計とすることと規定しました。引き続き規定の周知徹底を図っていきたいと考えていますが、要望のようなケースが生じた場合は、監督員と協議し指示を受けてください。

(質問) No.5

既設構造物との取り合い部の詳細設計がされていない場合が多い。設計段階でできるだけ詳細な設計をしていただきたい。

(回答) No.5

このようなケースが生じた場合、「設計図書の照査ガイドライン」に従って監督員と協議し、指示を受けてください。

(質問) No.6

現地との違いが甚だしく、全面的に設計から修正することになり、設計変更及び施工方法の検討に多くの時間を費やすことになった。

現地の調査をしっかり行っていただき、基本的な計画の変更などしないでいただきたい。

(回答) No.6

可能な限り精度の高い測量設計に努めます。このような場合は、監督員と十分に協議をしていただき、適切な指示を受けてください。

(質問) No.7

盛土工で15t級のブルドーザーの敷き均し、転圧になっているが、擁壁工の盛土部では、幅が狭く使用できないことが多いので、埋戻工Cで計上していただきたい。

(回答) No.7

標準的な施工に基づき積算していますが、現場条件を十分に調査し適切な積算に心がけるよう指導します。

(質問) No.8

立木伐採工は設計明細もなく、森林組合の見積とも開きがあるので、別発注としていただきたい。

(回答) No.8

標準的な施工に基づき積算していますが、現場条件を十分に調査し適切な積算に心がけるよう指導します。

(質問) No.9

ジオテキスタイル工で補助補強材は資材単価の計上はあるが、敷設は補強材と同じ施工をするため、設計計上していただきたい。

(回答) No.9

県では、ジオテキスタイル工(敷設、まきだし、敷ならし、締固め)の設計への計上は主部材の敷設面積とし、ジオテキスタイル工1段の施工高さは、壁面材の枚数に関係なく1.5mまでとしています。補助補強材は副部材であるため、ジオテキスタイル工1段の施工に含まれると考えています。

(質問) No.10

生コン打設が一輪車で施工しなければならない場合、設計計上していただきたい。

(回答) No.10

標準的な施工に基づき積算していますが、現場条件を十分に調査し適切な積算に心がけるよう指導します。

(質問) No.11

盛土工事に使用する山土の設計量が変化率の計上がなく、単価の計上にもありません。変化率についての考えを教えていただきたい。

(回答) No.11

林道工事では現在、盛土の土量変化率は1.0を採用していますが、今後、検討していきたいと考えています。

(2)設計照査について

(質問) No.12

設計照査の結果、現場不一致の中でも明らかにコンサル業者の不備であるもについては、当局より改善指示を出していただきたい。

同様なケースで、コンサルに改善指示等を実施した事例があれば、公表願いたい。

(回答) No.12

明らかに、測量設計の不備による大きな変更を伴うような場合は、当方とコンサルの責任において改善対応するように努めます。過去、改善指示した事例はありません。

(3)設置変更について

(質問) No.13

変更を担当監督員以外の職員が行い、変更で見てもらえないものが多かった。

適切に処理をしていただきたい。

(回答) No.13

担当以外が設計書作成することは基本的にないと思うが、変更協議書、指示書等の文書で対応しておくことが必要だと考えます。

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4.工事管理について (工事検査室)

(質問) No.14

協議書を提出してから指示書が出るまでに時間がかかり、工事に着手できない或は

施工後に指示書が出るといったケースが多々ある。早い処理をお願いしたい。

(回答) No.14

このようなことがないように速やかに協議し、工事着手前に指示書を提出するようにしなければなりません。平成19年度から建設部では「ワンデイレスポンス」という取組を始めています。ワンデーレスポンスとは、発注者が受注者からの協議に1日以内で回答すること。回答できないときは、1日以内に回答日を指定することとしています。今後このような取組が全工事に広がるよう指導していきます。なお、早期に問題を解決するため、受注者からも更に一層の積極的な提案を協議するようにしてください。

(質問) No.15

急傾斜地の施工は上下作業が出来ない。そのため箇所ごとに施工していかなければならないので、工程的に遅れが生じます。

現場条件に即した工期の設定をお願いしたい。

(回答) No.15

当初契約では、標準工期の設定により発注している場合があります。現場条件により工事中の安全が確保されるよう適正な工期を当初から設定するよう指導していきます。

(質問) No.16

発注時期が5月下旬であったが、掘削開始が梅雨、台風時期に入ってしまい、崩落を繰り返し、工事が中断してしまった。

発注時期をずらす等の配慮をお願いしたい。

(回答) No.16

早期発注しなければならない場合は、降雨や出水など自然的要因により作業を休止せざるを得ない期間を考慮して工期設定するよう指導します。しかし現場の地形や地質により想定できない崩落が起きた場合は、監督員と協議し、工期延長等の変更契約をしてください。

5.工事管理の実態について (技術管理室)

(質問) No.17

電子納品等書類の多様化が進み、現場管理より書類作成に多くの時間を必要とし、残業及び休日出勤となってしまう。今後、書類の簡素化についてどのような考え方でおられるのか、教えていただきたい。

(回答) No.17

電子納品対象書類の決定等については「電子納品運用ガイドライン(案)」で定めてあるとおり、契約後の発注者と受注者の協議により決定することとしていますので、発注者と十分な協議を行うようにお願いします。運用方針を明確化し協議を円滑化するため、電子納品の対象書類や検査の実施方法等について「静岡県電子納品作成方針」を定め、工事検査室ホームページにて公開しています。

「電子納品作成方針」では、原則として出来型管理や品質管理書類は電子の必要がなく、施工計画書や工事打合せ簿等のオリジナルデータがある場合はCDへ格納すると定めています。検査の方針については、パソコンでは写真のみを検査し、他の書類は紙で検査することを原則としています。

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6.その他 (技術管理室)

(1)電子納品について

(質問) No.18

設計図面がCAD製図基準案に準じていない図面が多くある。統一していただきたい。

(回答) No.18

土木工事編 その他 回答No12にて回答済みです。

(質問) No.19

電子納品に対する環境(ハード・ソフト)及び理解度が、受注者側のほうが進んでいるように思われ、質問に答えられる担当者が少ないように感じます。

(回答) No.19

受注者により環境が異なるため、質問に対し即答できない場合がありますが、早期に回答するよう心がけます。

(2)入札方式(総合評価方式)

(質問) No.20

配置技術者の施工実績は、10年となっていますが技術者が偏ってきています。10年以上の設定を検討願いたい。また、コリンズ登録時の担当技術者の実績を評価していただきたい。p>

(回答) No.20

土木工事編 その他 回答No14にて回答済みです。

継続学習制度(CPDS)について

(質問) No.21

技術者が講習会等などの自己研鑽の活動を通じ、技術力と資質の向上を図ることを目的とする制度です。

各地方整備局が総合評価落札方式において、配置予定技術者から提出されたCPDS(ユニット等)の取得を基に、経験のみでなく単位の取得状況に応じて、技術者能力に加点するということになった。

一部他県でも審査に制度を採用していますが、制度の評価等について今後の方向性等があれば教えていただきたい。

(回答) No.21

土木工事編 その他 回答No15にて回答済みです。

(3)要望・提案等

(質問) No.22

立会時だけでなく、できるだけ現場に足を運ぶ機会を増やしていただき、現場の状況を十分に把握をしていただきたい。

(回答) No.22

必要なことと考えますので、積極的に指導していきたいと思います。

(質問) No.23

工事発注時期について、自然条件(降雨期・冬季)等に合わせた、発注をお願いしたい。

また、年度末に業務が集中して、休日勤務等が多くなる。年間を通じて平準化した発注をお願いしたい。

(回答) No.23

現在も工事の平準化に努力していますが、更に力を入れてまいりたいと考えます。

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