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Home >> 技術情報 >> 平成24年度 静岡県との工事技術研修会について
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技士会からの質問・要望への回答
1.入札・契約制度における問題点
建設業課
1 竣工検査待ち（現場，完成書類提出済）の現場代理人が、一般競争入札における配置予定技術者にエントリーできないといわれました。どのような状況であれば、エントリーできますか。
（回答）
工事内容によってもエントリーの可否が異なりますので、具体的には発注機関にお問い合わせください。
建設業課
2 前年度予算の工事で、今年度後半に入札が行われ、他工事との調整等により今年度完成が不可能な場合がありますが、繰越等ができるようにしていただけないでしょうか。また、入札時に前年度予算であることを公表していただけないでしょうか。
（回答）
入札後の事情変化により繰越等となることもありますので、詳しくは事前に必ず発注機関にお問い合わせください。
技術管理課
3 特記仕様書に、「他社との連携について工程調整を行い、円滑な工事実施に努めること。また先行している工事を優先する。」と記載されていますが、契約後半年以上に渡り着手できない場合は、「工事の一部中止に係るガイドライン」に従って、工事の中止はできないのでしょうか。
（回答）
受注者に工事を施工する意思があっても施工することができず、工事が中止状態となった場合、または工事が中止になることが明らかとなった場合は、発注者に対して工事の一時中止について協議することができます。
建設業課
4 指名入札の場合、特殊工法や特殊資材があり積算が間に合わないことがあります。このような場合もう少し日数をいただけないでしょうか。
（回答）
静岡県財務規則において最小限の日数の規定はありますが、工事内容に応じた積算期間の規定はありません。具体的には発注機関にご相談ください。
2．ワンデイレスポンスにおける問題点
工事検査課
1 監督員の判断で回答される時があり、後日総括監督員、主任監督員により覆される場合があります。発注者側で日数を掛けずに決まった答えをいただけないでしょうか。
（回答）
回答事項については、総括・主任監督員に報告するよう指導します。
工事検査課
2 ワンデイの指示がない現状では、工期内完成は厳しいので、フライングで施工して工期に間に合せている現状があります。工程に影響がない範囲で回答をいただけないでしょうか。
（回答）
ワンデイレスポンスは、受注者からの協議に対し、発注者が1日以内で回答することを目指すものであり、回答できないときは、1日以内に回答日を指定することとしています、協議の内容により回答までに時間のかかる場合は回答日を指定するようにしますので、その間は別の作業を行うようにしてください。
工事検査課
3 基本設計に係わる構造等の問題に対しては、1カ月以上かかってしまうことがありました。目安として回答に掛る日数を通知していただけないでしょうか。
（回答）
受注者からの協議に対し、発注者が1日以内で回答することを目指すものであり、回答できないときは、1日以内に回答日を指定することとしています、協議の内容により回答までに時間のかかる場合は回答日を指定するように指導します。
3．設計変更における問題点
技術管理課
1 設計変更の図面，数量計算書の作成を業者側が行うことが多く、特に費用の計上はありません。付加的業務を行った場合は、設計計上していただけないでしょうか。
（回答）
工事の施工に必要な施工図面、出来高管理のための図面作成や完成図面作成に関する費用は、技術管理費として共通仮設費の率計上分に含まれています。
変更契約に使用する図面は、これらの図面を利用して作成しているものと考えます。
技術管理課
2 規格、施工方法等が、現場や指示に合わない変更が行われています。実施工にあった設計変更をしていただけないでしょうか。（実例：現場の周辺状況や地元からの要請により、監督員から残土の搬出を4t車で行うよう指示されましたが、精算時には10t車になっていました。）数平米の舗装の追加が機械施工になっていました。
（回答）
工事の施工にあたり、設計図書と現場の条件が一致しない場合には、契約約款第18条（条件変更等） 及び「設計図書の照査ガイドライン」に基づき協議してください。
技術管理課
3 時間帯規制を含む橋面舗装工事について、設計単価と施工単価の差異が大きい（日施工量が250m2となる）。実勢単価（見積）に、見直すことはできないのでしょうか。（H23年7月類似質問）
（回答）
積算基準は、国の基準を準用しており、県独自での基準の改定が困難な状況です。
4．工事成績評定及び結果における問題点
工事検査課
1 担当監督員の業務の多さから現場を見る機会が少なくなり、書類での評価が多くなったため、施工中など現場での評価が少なくなってしまいます。最低でも工事完了前にヒヤリングを行ない、評価の機会を増やしていただけないでしょうか。
（回答）
発注した工事の評価は出来形や品質はもとより、着手前と比較して現場がどのように良くなっているか、また そのために、どのようなプロセスを経て、工夫や配慮・努力をして工事の完成に至ったのかを評価しています。施工体制 施工状況の確認は書類では不十分と考えます。本来現場でなされるべきものと考えますので、検査業務の中などを利用して必要に応じて指導していきたいと思います。
担当監督員は工事を含めた複数の事業を平行して進めています。担当するそれぞれの現場が順調に進捗するように担当監督員の代理となる現場代理人と協力して、工事（事業）を順調に進めていっていただきたいと考えています。
工事検査課
2 小規模、少額工事において提出書類の省略がありますが、省略の意味を教えていただけないでしょうか。検査時チェックリストで検査されますが、省略書類が提出されていないとチェックがつけられないと言われましたが、チェックがつくようにしてもらうと評定が上がるのでしょうか。
（回答）
小規模工事事務取扱要領（土木工事施工監理規準（平成19年10月）P517により小規模、小額工事提書類について取扱いを定めています。取扱いに当っては、資料1の「工事施工に伴う諸手続き比較表」に書類の提出を省略できるものが示されております。省略できる書類については、未提出であってもあえて提出を求めないように、今後検査監の中で周知を図っていきます。
工事検査課
3 施工時の創意工夫や高度技術の少ない工事及び、品質管理のない工事の評定方法の見直しを検討していただけないでしょうか。
（回答）
高度技術については、平成23年4月1日以降工事特性に名称を変更し、特異な技術といった観点から施工困難等の工事特性の評価を観点に評価対象項目の記述を見直しました。工事成績評定に当り、都市部での工事や期間の長い工事、安全の確保や各種調整等に困難性の高い維持工事などその履行が的確に行われた場合には、評価の対象としております。また、評定者についても広い視野からの評価とするため、担当監督員から総括監督員に変更しております。
品質管理のない工事など品質のばらつきで、品質の評価の判断が不可能な工事については、平成23年4月1日以降品質のばらつきとは別に品質評定項目を定めて品質管理の評価が行うことができるようにしております。
工事検査課
4 12ヶ月工期だと、施工初期、後期、完成検査時と検査監が変わります。中間検査では評価を行わないので、完成検査時の検査監が評定するのですが、細かい所まで引き継ぎされているのでしょうか。
（回答）
前担当の検査監から検査を引き継いだ時には、検査時に記録している検査メモなどを次の検査監に渡し、今までの検査状況が伝達できるようにしております。今後の対応として、検査監の中で対応にばらつきがないよう周知していきます。
工事検査課
5 高度技術の評価について、厳しい条件や特殊な現場に限定されているため、もう少し評価対象を評価されやすい項目になるよう考慮していただけないでしょうか。
（回答）
3 の回答と重複しますが、平成23年4月1日以降高度技術から工事特性に名称を変更し、特異な技術といった観点から施工困難等の工事特性の評価を観点に評価対象項目の記述を見直しました。工事成績評定に当り、都市部での工事や期間の長い工事、安全の確保や各種調整等に困難性の高い維持工事などその履行が的確に行われた場合には、評価の対象としております。また、評定者についても広い視野からの評価とするため、担当監督員から総括監督員に変更しております。
5．その他
工事検査課
1 橋台橋脚のアンカー箱抜きの規格値が厳しすぎると思います。ボイドの変位について±20mmとなっています。また、鉛直度は1/50です。支間長、胸壁間距離、躯体変位と比べても、相当厳しい規格値となっていますが、緩和できないでしょうか。
（回答）
関係省庁等の基準と同じであり、変更は考えていません。
工事検査課
2 立会、検査時に離岸堤に上がりたいと言われましたが、危険であるためトータルステーションを用いた出来形管理でも良いのではないでしょうか。
（回答）
現場条件や工種により、TS等を活用した方法による測定が、効率的にかつ適切に行えるのであれば、施工計画書に出来形管理の測定方法及び測定器械を明示し、提出してください。