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Home >> 技術情報 >> 平成25年度 静岡県との工事技術研修会について 技士会からの要望・問題点への回答1.入札前における要望・問題点技術管理課1 設計時にダウンザホール削孔径に誤りがありました。応札前に質疑を提出し回答を得ましたが、見逃す事もあるので当初設計を充分検討願えないでしょうか。 (回答)設計図書は、担当者が万全に準備し作成していると思いますが、時には誤謬や脱漏もあろうかと思いますので、着手前に設計図書の照査を行い、疑問点は発注者に確認してください。 技術管理課2 特定材料において内訳書に橋梁用高欄の材料がスライド単価となっていたのですが、本工事では、定価での購入しか出来なかった。(建設物価等によると定価の80%が橋梁用高欄の単価になっていた場合、本工事の橋梁用高欄も80%で積算されたが実際は定価での購入となった)実際の単価と相違があったので実際の単価にて変更願えないでしょうか。 (回答)工事価格の積算に必要な建設資材等の価格は、静岡県建設資材等価格決定要領に基づいて決定されており、その中でスライド価格についても規定されていますが、実際には、決定された価格と比較して高価または安価な場合があると思います。契約後に物価水準の変動があれば請負代金額の変更を請求できることが約款に規定されていますが、他の場合は困難と考えます。 建設業課3 低入札対象工事の審査にかかる時間を短縮出来ないでしょうか。 (回答)低入札価格調査は、工事の質の低下や下請け会社も含めた建設産業の健全な発達の阻害を招く恐れが高いダンピング受注(過度の安値受注)を排除することを目的として実施しています。社会資本整備を担う公共工事の品質は、発注者、受注者のみならず一般の県民にとっても重大な影響を及ぼす恐れがあることから、公共事業に携わることができる一員として、調査にご協力をお願いします。 ・以前よりの改善点(報告事項)1 工事発注前に浚渫土の再利用箇所など、工事内容を充分検討して頂き、スムーズに施工する事が出来ました。 2 設計書に施工条件明示事項の表、特記仕様書、製品の仕様書が添付され以前より条件明示が成されていました。 2.着手前における要望・問題点技術管理課1 地上、地中を問わず工事支障物件が有る場合は、発注前の移設や設計精度の向上等をして頂けないでしょうか。 (回答)設計図書は、担当者が万全に準備し作成していると思いますが、時には誤謬や脱漏もあろうかと思いますので、着手前に設計図書の照査を行い、疑問点は発注者に確認してください。 技術管理課2 コストのみならず、施工性も考慮に入れて設計変更をして頂けないでしょうか。 (回答)工事発注にあたっては、事前調査を実施し、施工条件を明示して発注することとしています。施工できると判断して発注していると思いますが、現地と設計の状況が異なっている場合もあります。疑義のある場合には、契約当事者間で協議してください。 技術管理課3 災害復旧工事において、地元に挨拶に伺ったところ、地主より田圃の排水管の復旧を依頼され、排水管の調査を実施しましたが、既設排水管は流出してしまっており、どの様に設置されていたか確認出来ませんでした。地元からの要望でもありましたので、どの様に復旧すべきかを設計照査として上げましたが、明確な回答が得られず、施工業者としては、発注者の確認を得て、指示を頂かなければ仕事が出来ないため、未施工となってしまい、地元の期待に応えることが出来なかった事例があるので、設計照査に関する明確な回答をお願い出来ないでしょうか。 (回答)県ではワンデイレスポンスの取組を行い、受注者からの質問には即日回答することとしています。 技術管理課4 浚渫土を再利用する養浜箇所の調査・調整の不足や土質調査結果が設計に反映されておらず、着手まで半年以上かかりました。発注前の段階で済ませておいて頂けないでしょうか。 (回答)工事発注にあたっては、事前調査を実施し、支障がないことを原則として発注していますが、調整中の場合には施工条件を明示して発注することとしています。 技術管理課5 河川工事において、「施工範囲を測量し」とありましたが、諸経費では測量費を賄う事が出来ませんでした。費用・工期の考慮をお願い出来ないでしょうか。 (回答)工事着手前の基準測量等の測量費用は、準備費に率計上されていることが土木工事標準積算基準書に明記されています。ただし、工事施工上必要な準備作業については、必要額を適正に積上げることとされていますので、該当すると考えられる場合には監督員と協議してください。 ・以前よりの改善点(報告事項)1 地元説明会・関係機関との調整が行われており、スムーズに施工することができました。 2 地元への事前説明がなされていたため、地域住民が工事に協力的でした。 3 照査回答が早く行って頂けました。 4 関係機関との打合せが充分取られていました。 5 質疑に対する回答が早くなりました。 3.施工中における要望・問題点技術管理課1 工事箇所と別箇所の測量・計画・見積もりを依頼され実施しましたが、費用はいっさい見て頂けませんでした。付加的業務にて見て頂けないでしょうか。 (回答)工事着手前の基準測量等の測量費用は、準備費に率計上されていることが土木工事標準積算基準書に明記されています。ただし、工事施工上必要な準備作業については、必要額を適正に積上げることとされていますので、該当すると考えられる場合には監督員と協議してください。 技術管理課2 受注後にもかかわらず、正式図面が提示されず、部分施工を余儀なくされました。早期に図面を頂けないでしょうか。 (回答)工事について、図面や数量の資料がない場合、発注時に明示された施工条件に、脱漏があることも考えられます。 技術管理課3 工事連絡会でのコンサルタントの対応が遅いと思います。もう少し早く回答を頂けないでしょうか。 (回答)「工事監理連絡会」は、当初設計額2千万円以上の構造計算を伴う重要構造物の工事を対象とし、設計コンサルタントが設計意図を説明し、発注者、工事受注者と共通の認識を図ることを目的としています。施工に支障をきたす前に監督員に督促してください。 技術管理課4 担当者の人事異動にて施工方法が変更となりました。引継ぎをしっかり行い、先に決定した施工方法を優先して頂けないでしょうか。 (回答)設計変更の理由としては、施工条件の変更などが考えられますが、疑義のある場合には、契約当事者間で協議し、その後に変更契約を締結してください。 ・以前よりの改善点(報告事項)1 工事連絡会を実施する事によって、施工上の問題点をスムーズに解決する事が出来ました。 2 担当職員が丁寧に対応して頂き、とても施工しやすく質疑の回答も早く大変助かりました。 3 協議・指示による工事の進行がタイムリーに行われました。 4 急な立会でも対応して頂き、スムーズに施工ができました。 5 協議についての指示回答が早くなりました。 6 工事連絡会の開催により、工事内容の本質が把握することができました。 4.設計変更・契約における問題点技術管理課1 渇水期施工の工事が3月発注で施工時期が出水期となってしまいました。発注時期を考慮して頂けないでしょうか。 (回答)工事発注にあたっては、事前調査を実施し、支障がないことを原則として発注していますが、調整中の場合には施工条件を明示して発注することとしています。 技術管理課2 変更指示毎に概略で構いませんので、金額を提示して頂けないでしょうか。 (回答)指示とは、契約図書の定めに基づき監督員が受注者に対し、工事の施工上必要な事項について書面をもって示し、実施させること(仕様書)とされています。一方、請負代金額の変更については、発注者と受注者が協議して定める(約款)こととされており、変更指示の際に金額を提示することは困難と考えます。 技術管理課3 夜間工事において、指定された処分場が夜間の受け入れをしておらず、協議にて受け入れ先の変更に伴い、金額が増加したが、変更金額の増加を認めて頂けませんでした。現状にあった設計変更をして頂けないでしょうか。 (回答)交通基盤部発注の工事では、要領により建設発生土の処分先を設計図書に明記することとしています。 技術管理課4 自然災害にて発生した変更部分(補償)は率ではなく、現場復旧に応じた変更として頂けないでしょうか。 (回答)ご質問の内容と詳しい事情を御教示いただければ回答します。 技術管理課5 VE提案をしようとしましたが、提案の審査にかかる時間を考慮した場合、工期的に厳しくて提出できなかった事例がありました。柔軟な対応をお願いします。 (回答)静岡県の建設工事における契約後VEについては、工事の適正かつ効率的な施工を確保しつつコスト縮減や受発注者の工事に関する技術水準の向上を図ることを目的として実施しています。 技術管理課6 積算単価のない工種が追加となりましたが、工法協会で公表している単価を採用して頂けず、非常に安価な単価にて設計変更されました。公表単価の採用を検討願えないでしょうか。 (回答)工事価格の積算に必要な建設資材等の価格は、静岡県建設資材等価格決定要領に基づいて決定されており、その中で、物価資料に掲載されている「公表価格」は、メーカーが設定している定価、標準価格、販売希望価格等であるため採用しないこととされています。 技術管理課7 発注者の都合により工期延長がなされる場合があります。受注者の立場(配置技術者・費用面)も考慮して頂けないでしょうか。 (回答)受注者の責めに帰すべき事由によらずに休工状態となった場合、発注者は工事の一時中止の手続きを取らなければならず、必要があると認められるときは請負代金額を変更しなければなりません。 ・以前よりの改善点(報告事項)1 現場にあった形で変更をして頂けました。 2 設計変更に対し、迅速・確実に処理して頂けました。 3 受注者は変更資料提出のみで、変更業務は発注者側で実施して頂けました。 4 変更に対して協力、説明をしっかりとして頂けました。 5 変更協議なされたものを、全て見て頂けました。 5.その他工事検査課1 土木工事施工管理基準以外の項目も、管理するように検査時に指摘されました。管理基準の統一をお願い出来ないでしょうか。 (回答)品質、出来形、写真の管理については、土木工事施工管理基準として規定されています。管理項目や目標値は各受注者が自ら施工計画書に記載するものです。また、管理基準にないものについては監督員と協議し管理項目や規格値を施工計画書に明示すればそれにより検査します。検査時に指摘を受けたのであれば、何か特殊事情があったのではないでしょうか。 工事検査課2 メールなどを活用し、書類提出にかかる時間の短縮をお願い出来ないでしょうか。 (回答)土木工事書類の簡素化について(平成24年度版)により平成24年5月1日以降入札手続きを開始する工事より、工事工程月報、休日・夜間作業届、段階確認立会願い等メールが活用できるようになりました。 工事検査課3 インターネットにて公開されている仕様書関係で、印刷禁止のプロテクトがかけられているものがありますが、プロテクトの解除をお願い出来ないでしょうか。 (回答)プロテクトを解除しました。 技術管理課4 施工プロセスチェックの際に、通学路と施工範囲が重なる場合は通学路を換えてもらうようにと指示されましたが、発注者が行う事ではないのでしょうか。 (回答)土木工事共通仕様書に、請負者は、工事用車両による土砂、工事用資材及び機械などの輸送を伴う工事については、関係機関と打合せを行い、輸送経路、輸送期間、輸送方法、交通誘導員の配置その他安全輸送上の事項について計画をたて、災害の防止を図らなければならないとされています。 ・以前よりの改善点(報告事項)1 ワンデイレスポンスの意識が浸透し、以前に比べ回答が早くなりました。 2 書類の簡素化が進んでいます。 3 電子納品により写真管理が簡単になりました。 4 工事成績評定について、現場で実施した事が明確に点数に反映されていました。 5 一部書類がメールにて処理されるようになり、書類の簡素化となりました。 6 工事成績評定に則った評価がなされているため、工事評価に対する重点ポイントが解り良かったです。 |
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