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平成28年度 土木施工管理技士会本部現場見学会

2016.10.21 実施
企画広報委員長 杉山 芳久
企画広報委員 此木 篤仁

本年度本部の現場見学会は、10月21日(金)好天に恵まれた中、午前中はICT土工現場の見学(三島地区山本建設(株)様、ご協力による。)、午後からは国土交通省沼津河川国道事務所発注の、伊豆縦貫自動車道天城北道路の橋梁及びトンネル現場を見学しました。県下各地区より40名の参加があり、盛況のうち無事終了いたしました。

①「伊豆の国市浮橋地区ICT土工造成工事」見学会

見学前に工事概要、ICT施工(3D設計デ−タの作成 → UV測量(土量算出) → 3D設計デ−タによるICT施工)の説明を受け、その後、現場で法面整形状況等を見学しました。大土工(現場は切盛り土量≒12万m3、法面整形≒2.2万m2の施工)では省力化(丁張がいらない)、効率化(ICT建機使用で施工量の大幅な増 )に非常に有効であることを参加者全員で体験できました。

ICT土工造成工事での集合写真

②「伊豆縦貫自動車道 天城北道路」見学会

狩野川横断高架橋と湯ヶ島第二トンネルを沼津河川国道事務所のご案内による見学に加え、パネル及び映像により施工ステップを説明して頂き、充実した見学会に成りました。

最初の狩野川横断高架橋は、現在進められている施工延長 6.7kmの南端、天城湯ヶ島IC付近の一級河川狩野川を渡河する箇所に位置するRC上路式ア−チ橋です。架設工法に、メラン材ロアリング工法が採用されており、メラン材とは、ア−チリブのコンクリ−トが固まるまでの重量を支える鋼製のア−チ型支保工で、開発者の名前が由来となっています。ロアリング工法は、ア−チ部材を両側の橋台上で縦に組立てていき、PCケーブルで吊ながら基部を中心に回転・降下(Lowering)させ、中央で繋げア−チを形成させる工法です。

次の湯ヶ島第二トンネルは、天城北道路の一部に位置し、トンネル延長L=1,016mNATM工法で施工されています。施工区間内に存在する2ヶ所の低土被り部の補助工法として、剛性の高い鋼管と地山改良のための注入材で掘削に先立ち切羽前方地山を先受けし、天端・切羽の安定と地表面の沈下を抑制する工法が施されていました。

狩野川横断高架橋現況 湯ヶ島第二トンネル現地説明

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