Home >> 技術情報 >> 平成29年度 土木施工管理技士会本部現場見学会 平成29年度 土木施工管理技士会本部現場見学会2018.1.19 実施 本年度の現場見学会は、1月19日(金)穏やかな天候の中、由比地すべり対策事業の深礎杭工事と排水トンネル工事の現場を見学いたしました。県下各地区より会員32名が参加しました。 見学前に、薩埵峠見晴し台にて国土交通省中部地方整備局富士砂防事務所由比出張所の奥山所長より、事業の説明や地すべり対策事業の重要性について説明をして頂きました。清水区由比地区は東西を結ぶ重要交通網(国道1号、東名高速道路、JR東海道本線)が集中し、地すべりが発生した場合には、この重要交通網が寸断される恐れがあります。そこで、深礎杭による杭の抵抗力で地すべりの移動を止める抑止工と、すべり面より下の地層にトンネルを設けトンネルから設置したパイプにより地下水を排除する抑制工の事業について見学をしました。また、国土交通省が提唱するi-Constructionに基づき、ICT活用を図るため、さまざまな取り組みが行われ、全国初となる『ICT砂防』が今後施工される事を説明して頂きました。
①深礎杭工事(抑止対策)はじめに、深礎杭の施工現場を見学しました。施工業者様より工事概要や本日の施工内容について説明をして頂きました。深礎杭は直径5mと大口径であり、深さは67.4mと非常に深い事に皆さん驚きました。現在の進捗は29m付近を掘削中であり、上から眺めていてもとても深く感じられました。また、施工箇所は狭隘かつ急峻な現場であり、狭い施工ヤードを工夫しながら施工しているのが伺えました。
②排水トンネル工事(抑制対策)次に、排水トンネルの施工現場を見学しました。施工業者様より工事概要の説明をして頂きました。NATM(全断面掘削工法、機械掘削方式)にて施工する排水トンネルは、直径約2.7m、延長765m(その内329mは別途工事にて施工済み)の山中地区、蜂ヶ沢地区を結ぶ排水トンネルです。現在は、掘削機搬入に向け、地上設備の準備をしている所でした。普段は立入ることが出来ない排水トンネル内を歩くことができ、貴重な経験をさせて頂きました。
最後に、今回の現場見学開催に当り、国土交通省中部地方整備局富士砂防事務所由比出張所の奥山所長を始め、職員一同様や施工業者の市川土木(株)様、(株)森本組様には、ご多忙の中、当技士会に御協力いただきまして誠にありがとうございました。
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